歌物語コンサートまで1週間。会場でのあたたかいご声援をよろしくお願いいたします。さて今回語る『朱鷺絶唱』は、4年ぶりに歌い語ります。この作品は、小泉八雲の『おしどり』をベースに絶滅寸前だったトキが再び日本の大空を羽ばたくよう祈りを込めて、父が創作しました。そしてその祈りは届き、トキは再び佐渡で復活しました。現在佐渡島外でもトキの生息地域を拡大する動きがあります。国際保護鳥であるトキの学名はニッポニア・ニッポン。まさに日本を象徴する鳥です。父が制作時、様々な資料に目を向けていた際、感銘を受けたと言っているジェームズ・カーカップ詩を紹介します。
『トキが滅びるとき』byジェームズ・カーカップ
滅ぼさなければならないのは「トキよ」
おまえではなく、破壊者人間だ。
きれい好きなおまえ、食べ物に潔癖な鳥は
人間に滅ぼされたのだ。
自らの巣を原爆のちりと灰で汚す人間に…